第2章 であい
ミへーラフィ侯爵が管理してる最高級ホテルことヒュフィホテル
正面玄関には、ホテルの総支配人を先頭にたくさんの従業員が出迎えた
皇太子と皇太子妃殿下の2人と一緒にマキアは総支配人の紹介をしていた。
騎竜を預かると言ったホテル従業員に騎竜を渡し、興奮を隠せない護衛兵をよそにギルヴァは腕を組んで、皇太子同妃殿下と総支配人と話すマキアを見ていた。
「へぇー?あの子があの気配の子なのね?」
ふと声が聞こえて、左側を見るとビィナが扇子を扇ぎながら話をした
「ビィナ……」
「良い子じゃない。人間らしく清楚で光属性をちゃんと操ってたわ。」
「いいこ……まぁ、そうなるか」
「なになに?気になるの?ギルヴァ」
そう茶化しながら聞くギルヴァの右側に来たレンヒ
「気になる??ただの案内人だぞ?」
「その割にはさっき話をしてたじゃん!何話したの?」
「たいしたことじゃない。レストランとか甘味のオススメがあるらしい」
「あら!甘味のことは気になるわね。ついでに美容関係も聞いてみようかしら」
嬉しそうな反応するビィナ
「ビィナが更に綺麗になるなら良いね」
同じく嬉しそうなレンヒ
その2人を見て
「気になるなら後で聞けば良かろう」
そう言いながら歩こうとしたギルヴァに、ビィナはクスクス笑いながら
「あの子に案内人だけじゃなくて外交会のパートナーもお願いしたら?ギルヴァ」
ビィナの言葉に立ち止まり呆れながら振り返り
「無理に決まってるだろ。」
「なんで無理と決めつけるのかしら?もう誘ったの?」
「誘うわけないだろ」
「なら!可能性はあるよ!」
割って話に入るレンヒに、そうね。と面白そうにクスクス笑うビィナ
「なんで、パートナーのことをお前らが知ってる」
「皇帝陛下に決まってるじゃない。貴方、ちゃんと身を固めないとね?」
そう言ったビィナに、笑顔のアラバサ皇帝を思い浮かべたギルヴァは大きな溜息を吐く