第2章 であい
苦笑しながら、自らの家との繋がりを話したマキアにレライが口を開く
「〜あやつらは、主殿を下に見とるのだ。〜」
レライの言葉に驚くギルヴァ
「レライ!こら!」
「〜真を話したまでだ!何度噛み付こうと思うたか……〜」
「だから……やめなさいって!」
ダメダメって言いながらレライの背中をポンポンと優しく叩くマキア
「すまぬな。家のことを聞いて…」
謝るギルヴァに首を横に振るマキア
「いいのですよ。厳しいだけで私が悪いのが大概ですから」
「悪いことはないだろ?」
「いえ……遅かったり思い通りに動けない私が良くないのですよ」
「ミへーラフィ令嬢……」
苦笑しながら話すマキアにどう反応したらいいか分からないギルヴァ
「それより!ヒューニンザ帝国には初めていらしたんですか?」
「あぁ、俺は初めてだ。ほとんどが自国の遠征とかあるからな。」
「大将軍様ですからね。国を守るのは当然のことですもんね。」
「まぁな。だから他国でこういう交流で行くのは初めてだからな。色々と初めてだらけさ。」
「それなら、私の案内が役に立ちますわ。あ!あそこのレストランは海鮮メインで美味しいですよ。甘いものは苦手ですか?」
「いや、好きだ。」
「それならとっておきのスイーツ店がいくつかあるんですよ。デビアン帝国の皆様のお口に合えばいいんですが……」
そう楽しそうに話すマキアにフッと笑みを浮かべるギルヴァはふと周りを見ると、ヒューニンザ帝国の民が歓迎で騒いでるが、やはりギルヴァと目が合うと、恐怖で目をそらすのが分かった。
「……ミへーラフィ令嬢」
「はい?」
「聞きたいことが……」
「あ!着きました!」
真っ白に黄金の縁どりの豪華な建物の前に着いた。
おぉ!とテンション上がるデビアン帝国の護衛兵に馬車から降りてくる皇太子達
マキアも降りると振り返り
「何か言いました?ガイベルド卿」
「いや……今はいい。皇太子と妃殿下の案内をいいか?」
「えぇ!」
そう言って、皇太子と皇太子妃殿下の元へ行くマキア