第2章 であい
ギルヴァの自己紹介が威圧感あったのか、ミへーラフィ侯爵家の男どもだけでなく、ヒューニンザ帝国軍の兵士も下を向いて微かに身体を震わせる。
そう、これが普通の反応だ。
納得しながら皇太子の後ろに下がるギルヴァが、ミへーラフィ侯爵家の人間の中にマキアが居ないと思い少し見渡す中
ズイキが軽く咳払いをして
「いやぁ!さすがはデビアン帝国の方々だ!威厳が違う!!……あぁ!ミへーラフィ侯爵家の者達を紹介しよう!」
「ザハヤと申します。会議関連の案内を主にさせていただきます。」
「ジリュウです……軍事演習の時によろしくお願いします。」
丁寧に礼法をするザハヤと、軽く一礼し少し気だるそうなジリュウ
そこでズイキは気付き
「マキア!!何をしてる!?」
突然の大声にデビアン帝国一行は驚くも、ヒューニンザ帝国軍の脇から出てきたのは…
髪を三つ編みしてからのアップにして、煌びやかな化粧をし、ミントグリーンカラーのAラインドレス姿のマキアが出てきた
その姿にデビアン帝国一行の視線はマキアへ
レンヒが軽く口笛をふくの、ギルヴァは肘でついたがさっきとは全く違うマキアに驚く。
「すみません。ガエテ皇太子殿下、エマリビア皇太子妃殿下、デビアン帝国の皆々様…今回は外交会へのご参加ありがとうございます。マキア・ミへーラフィでございます。皆様の我が国での滞在サポートと軍事演習では魔法関連として支えさせていただきます。」
と言いながら、丁寧に両手を広げて膝を曲げて礼をする
そんなマキアを睨むズイキは苦笑しながら
「いやぁ!すみませんね!この子はどうも遅くてね!!」
そう言いながらバンバン!とマキアの背中を叩き、少しよろめくも、すみません。と謝罪するマキア