第2章 であい
デビアン帝国の一行の後方の騎竜の団体を見つけたギルヴァは、更にスピードをあげる
追い抜いていくギルヴァに対して、「お疲れ様です!」と声を出していく護衛兵達
前にいたレンヒは振り返り手を上げた
「お疲れ!ギルヴァ」
「おぅ!皇太子達は?」
「気付いてないよ。まぁ、ビィナは分かったと思う」
「皇太子夫婦に分からなければいい。」
そう言いながら並んで騎竜を走らせるレンヒとギルヴァ
「んで?どうだったの?男?」
「いや、女だった」
「女?よく騎竜やギルヴァを見て逃げなかったね?」
レンヒの言う通りだ。
普通なら恐れて逃げてもおかしくないはずなのに、マキアと名乗った女は逃げず普通に話したのだ
「変わった子だよ。召喚を使える。たぶん、迎え入れにいると思う。我が国の案内?の担当の家なんだと……」
「家ごとが担当になるの??」
「詳しくは知らん。あまりに焦ってたからな」
「焦ってた?」
「俺らが来るのを明日だと思ったんだと…」
「あー!!そうなの?やっぱり転移1つ増やさなくて良かったなー。」
「まぁ、そこは今更だろう。」
悪いことしたなぁって呟くレンヒにギルヴァも同意するも今更なのは事実