第2章 であい
焦るマキアの様子に訳が分からないギルヴァは思わず言葉を崩して聞いた
すると、そうでした!って言いながらマキアは一礼して
「私はデビアン帝国の方々の案内とサポートをさせて頂く家の者なのです。デビアン帝国の方々は明日の到着なのかと思ってまして、予定を考えてましたから、まさか今日とは思わなくて……」
それを聞いたギルヴァは思わず、プッと吹き出して
「焦るな。焦るな。デビアン帝国は遠いから余裕を持ってと転移陣を1つ増やして使ったんだ。それでそちらへ話していたのと日がズレたのだろう?こちらは気にせんよ。皇太子も気にしないさ。」
思わず笑いながらそう言うギルヴァに頬を赤らめたマキアは軽く睨み
「そうはいきません!!各国の来国がある時には担当の家が出迎えるのが決まってるのです。家族を呼ばなければだし、支度をせねば……」
そう言うマキアは、ギルヴァに失礼!と言いながら少し離れて距離を取り
両手を前に出して、何かを唱えるとマキアの足元に緑色の魔法陣が現れて出てきたのは、緑色のハヤブサが3羽
「いい?お養父様は首都の侯爵邸にいるはずだわ。ザハヤ兄様は城でしょう。ジリュウ兄様は分からないから魔力で探しなさい。至急にデビアン帝国の方々の迎え入れの支度をと!2時間後に来ると伝えて!」
そう指示するマキアに3羽の緑色のハヤブサは頷いて上へ高く飛び、首都ヒュマに向けて飛んで行った。
「これで……よし…」
そんな召喚獣を直ぐに出して、黄金色の獅子であるレライを出したままで指示して飛ばす行為に驚くギルヴァ
「よくそれほどの召喚獣を操れるな?」
「これぐらい出来ないと意味がありませんから。」
「そうなのか……」
(やはり、ヒューニンザ帝国の人間は魔力が全体的に高いのか?それとも……)
マキアのことを見ながら考えるギルヴァ