第2章 であい
マキアに魔族か?と召喚獣のことを聞かれて、名乗ってないことにしまった!っと思ったギルヴァは片膝をついて
「申し訳ない。名乗り忘れていた。俺はデビアン帝国の大将軍であるギルヴァ:ガイベルドだ。召喚獣は見たことあるが、光属性のは初めてだな。」
謝って自己紹介したギルヴァにマキアは驚いた。
この人が書類にあったデビアン帝国の大将軍?
噂では冷酷非情とか聞いたのに、焦って自己紹介をしたり普通に話すギルヴァにイメージと違うと思いながらも
「あっ、お立ちくださいませ。こちらこそ自己紹介を遅れてすみません。ヒューニンザ帝国の魔法塔所属のマキア・ミへーラフィと申しますわ。」
立って立ってと言いながら両手を下から上にチョイチョイと動かすマキアにギルヴァは、すまないと言いながら立ち上がる。
「ヒューニンザ帝国の人間とは思ってましたが、魔法塔とはそこまでの召喚獣を従えてるなら納得ですな……あっ!ちょっと失礼。」
そう言ったギルヴァは太い指を鳴らして紫色のカラスを出すと
「《レンヒ、俺だ。問題はなかった。ヒューニンザ帝国の人間と会っただけだ。心配するな。》レンヒ:シクロスキーへ送れ」
そう言ったギルヴァに紫色のカラスは頷いてギルヴァが来た方向へ飛んで行った
それを見送り、マキアの方を向くと
「すまんな。連絡を仲間に送ったんだ。」
「仲間とは……まさかデビアン帝国の方々ですか?」
「あぁ……」
「それはいけません!!」
「え?」
いきなり否定するマキアに軽く首を傾げるギルヴァ
「こんな早い到着になるとは、何で移動されてるのですか?」
そう聞きながらギルヴァに近寄るマキアに少し戸惑いながらも
「俺が乗ってきたあの騎竜だ。皇太子達は安全のためにデカイ馬が引く馬車だが」
「それなら2時間半で首都のヒュマに行きますよね?まだ少し余裕あるかしら」
「おい。アンタどういうことだ?」