第2章 であい
魔族のギルヴァは、人間の女ことマキアに近寄りある程度の距離になった時に…
ギルヴァは、深く一礼して身体を起こすと右腕を左胸にドンドン!と2回叩いた。
この礼法がデビアン帝国のである。
それを見たマキアは、少し微笑み
右手を左から右へ拡げ、左手を右から左へ拡げ、両手はそのままに上半身起こしたままに足をクロスさせて膝を曲げて礼をした。
この礼法がヒューニンザ帝国の礼法であり、ドレスの場合は膝を曲げてる状態から立つ状態の前にドレスを持つのがある。
ギルヴァはあまりに優雅な礼の仕方に驚きながら
(綺麗だ…………ん?)
ふと思った感情に疑問を浮かべながら軽く咳ばらいをして口を開く
「突然の訪ねてすまない。光属性の気配を感じて、ここまで来たのだ。敵意はない。それは先に言っておく。」
そう言いながら軽く両手を上げるギルヴァに、魔族がそのような行動をすると驚くマキア
「まぁ、そうなのですね…なら…レライ!」
マキアは振り返りレライを手招きしながら呼ぶとレライは駆け寄りグルルと喉を鳴らしながら近寄ってきたので撫でながら
「光属性の召喚獣なので気配を感じたのではないでしょうか?この子は私の大切な召喚獣の一体なので大丈夫ですよ。」
ね?って言いながらレライを撫でるマキアにレライは喉を鳴らすも、目はギルヴァを軽く睨んで警戒していた。
その光属性の召喚獣である獅子の視線に腕を組みながら聞いていたギルヴァ
(きちんと主のことを守ろうとしてるな。そりゃそうだ。)
召喚獣の獅子に睨まれても恐れはそんな感じないのは、召喚主であるマキアが警戒を緩めてるからだろうと考えてると…
マキアが口を開いた
「あの……魔族の方ですよね??召喚獣は見たことないのですか?」