第2章 であい
森を駆ける竜
木々や茂みをかき分けながら走る
その竜に乗り、目的の場所を目指すギルヴァ
(なんだ?この光属性は…)
同じ光属性のはずなのに遠征の時とは違う感覚に疑問を感じながらギルヴァは手綱を操作する
(行けば分かるか……敵か…どうか…)
念のために、右手を手綱から離して右側に広げると
柄部は紅色に刃部分は漆黒の薙刀を魔法により出した
「ハッ!!」
ギルヴァは声を出し騎竜のスピードを上げる。
目を閉じていたレライが目を開き顔を上げて
大木の左側を見る
「…ん?…レライ帰る?」
「~いや…主殿…来るぞ~」
レライに寄りかかって寝ていたマキアはレライの言葉に起き上がり光の亜空間に荷物を入れながら
「なに?魔物?」
「~いや、もっとデカいぞ。主殿~」
「デカい??そんな魔物なら報告あるはずよ?首都からそんな距離ないもの」
「~わからぬな。殺意は感じぬが…警戒して近寄ってくる~」
立ち上がるマキアに合わせて
レライも立ち上がる
レライは大人3・4人なら余裕で乗せれるくらいの大きさ
召喚獣でレライくらいの大きさと上位クラスより下なら、魔物は怖がって寄ってこないのに…
(何が来るの?)
レライが睨む森の方を見るマキア
「~主殿、乗れ~」
「あっ、そうね」
レライに言われて、レライの背に乗り込むマキア
姿勢を低くして警戒を表すレライ
見ていた森の木々が揺らいでるのが分かる
警戒するレライ
マキアは相手が確認できるまで慎重さを忘れずにジッと揺れる木々を見る
=ドッドッドッ!!
=ガサガサ!!