第2章 であい
デビアン帝国の皇太子夫婦とビィナの乗る馬車を囲むように20騎程のダークグレーの騎竜に乗ったデビアン帝国の護衛兵が並走している。
デビアン帝国を出発してから1週間
転移魔法陣を使いながら移動しているデビアン帝国一行
ヒューニンザ帝国に入国してから
デビアンとは明らかに違うのは気候
ヒューニンザ帝国を移動していて雨に降られたことがない
「ここまで気候が違うとはな…」
と言うギルヴァは、デビアン帝国一行の一番前の騎竜に乗りながら
森に降り注がられる陽の光を感じながら、葉の間に見える空が夕方になるのが分かる。
「本当にねー!暑いと感じるくらいだもん」
ギルヴァの近くに騎竜に乗ったレンヒが頷く
レンヒは、髪を一つに結ってありライトグレーのスーツ姿
ギルヴァは、髪型はいつものオールバックに肩には金属の黒の肩当とダークグレーのお尻まで長さあるジャケットとズボン、ジャケットの中に着てる黒いシャツ
服は大きめに作られていても体格の大きさは服越しにわかる。
先ほどの休憩の時に地図を確認して、このペースであと2時間でヒューニンザ帝国の首都であるヒュマという街に着く予定だ
それを頭の中で思い返しているギルヴァ
ふと気配を感じ取り、進む道の右側にある木々が生い茂る方向を見る
「ギルヴァ?どうしたの?」
森を見るギルヴァに気付いたレンヒは首を傾げる
「いや…気配がな…」
「え?悪意ある?」
「いやないが…」
「が?」
「光属性の魔法を感じる」
「マジ?!どこ!!」
「遠くて見えぬが、この森の先だ。確認してくるから、レンヒは念のため馬車の傍に行け」
「このまま進んでいていいの?」
「馬車の中に気取られないようにしながら進め。分かったら報せる。」
「気を付けて!」
「あぁ!!頼むぞ!」
レンヒは後方にいる馬車の方へ
ギルヴァは気配を追うために森へ
それぞれ手綱を引いて走り出した。