第12章 たこく
ギルヴァとマキアがドーム内に入ると…
それぞれの足元に半透明の魔法陣が展開された
ドーム内に入った他の各国代表や関係者…
全員の足元にも半透明の魔法陣が展開され足元にピッタリついてくる。
曲の始まりに合わせて
各ペアが手を取り向かい合う姿勢になる。
マキアとギルヴァも向かい合い…
ギルヴァの右手がマキアの背中に置き
マキアの左手はギルヴァの右二の腕近くに置く
ギルヴァの左手とマキアの右手は握り合う
「えっと……み…右でしたっけ?」
「そうだな……右からだ……行くぞ。」
=♪♪〜♪♪♪〜
ドーム内にいる各ペアが綺麗な輪になった状態で並び
ダンスが始まる
向かい合ったまま
曲に合わせて
右足を外へ…左足を内へ…
反対に右足を内へ…左足を外へ…
後ろに足を引いたり、前へ足を出したり…
様々な組み合わせのステップをしていく。
「うまい…うまい……いいぞ…
マキア……本当に初めてか?…」
「は……初めてですよ……し…真剣なんです……
頭で次のステップ考えてて……あっ!!……」
話をしてたら躓き
ギルヴァの胸板に顔をぶつけそうになるマキア
それをギルヴァが、マキアの脇腹を優しく掴み体勢を整える
「あ……ありがとうございます……」
「次のステップを考えてたらキリないぞ…
ガエテ皇太子も言ってたろ?
せっかくのダンスだ。楽しまないと……」
「で……でも……」
それでもステップが気になり、
躓いたこともあって少しぎこちなくなってしまうマキア
それを見たギルヴァはフッと笑い
曲を聞きながら
周りを見て
他の各国の者たちとの間隔が開いてきてるのを確認する。
「マキア、両手を俺の腕に置け」
「え?……そういうのありましたっけ??」
「いいから……ほら……」
「え?……は、はい……」
ギルヴァに言われて
足の動きを必死に合わせながら
両手をギルヴァの肘近くに置くマキア
それによりギルヴァの両手は
マキアの腰元に添える形となる。