第12章 たこく
リサンド、デニス副長、クイトの背中が小さくなっていくのを…見送ったマキアは…
ビィナ、レンヒ、ギルヴァの方を向き直し
「あの……改めて……すみっ!!!」
頭を下げようとしたマキアに対して…
ビィナは閉じた扇子でマキアの唇を優しく触れて止めて
ギルヴァはマキアが頭を下げないよう片手で肩を抱きかかえ
レンヒは天球儀を浮かせてマキアの傍に寄せた
「んふ??……んん?(み、みなさん??)」
驚きながら、3人をそれぞれ見るマキア
「謝ると思ったわよ。マキア……ダメよ?謝ったら…」
扇子をマキアの唇から離して注意するビィナ
「うん……怪我はしてないね……良かった…」
青色の魔法陣が展開されてる天球儀をマキアの身体の傍に添わせて、確認して頷くレンヒ
「マキアは、自分の上司を見つけて、話をした。
その事で怒るなんてない。だから謝ることもない。いいな?」
マキアの肩を優しくポンポンッと叩きながら話すギルヴァ
「皆さん……ありがとうございます…」
3人の優しさを感じて笑みを浮かべたマキアはお礼を言った。
マキア、ギルヴァ、ビィナ、レンヒの
4人は身嗜みを改めて整えた後…
会場であるディアノチェ大広間へと戻ってきた。
会場では、先程より大きい音で奏でられている音楽
ダンスエリアは銀色の半透明のドームに囲まれていた。
その真ん中には…
ヒューニンザ帝国
エドウィン皇帝とベリィラ皇后が踊っていたのだ
ちょうど曲が終わった所で拍手が会場に響いている。
そして、エドウィン皇帝とベリィラ皇后のペアと入れ替わるように…
キドウィン皇太子殿下と、チェシア皇太子妃殿下のペアが踊り始めた。
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ヒューニンザ帝国 皇太子妃
チェシア・ジェ・ヒューニンザ
赤みが強いベリーピンク色のウェーブかかったセミロングの髪
瞳はピンクに少し茶色が混じった色
キドウィン皇太子の衣装に合わせるように白とピンクのドレス
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