第11章 かいかいぱーてぃー
クイトとデニス副長が現れたことに…
レンヒ、ビィナ、ギルヴァは驚いてる中
マキアはつまらなそうな顔をしながら、
アグセルピの尻尾を優しく叩き
「アグセルピ……解放してあげて……」
「〜ん?…そう??……分かったわ…〜」
アグセルピの尻尾は熊を解放し、
熊は床に座り込んで息を整えてる
尻尾の先が足元近くに寄り添ってきたので撫でているマキア
熊の前に…クイトとデニス副長が立ち
「さっさと魔法を解いてください。
それとも強制的に私が魔法展開しましょうか??」
「ミへーラフィ候爵令嬢……落ち着いて…」
マキアの言い方に、デニス副長が…まぁまぁ…と言う
熊は立ち上がると同時に
茶色と白色の光が渦となり熊を覆い、光が消えた時
銀色のロングヘアはポニーテール
オレンジ色の瞳に合うブラウンカラーのメイクをしており、
白いシャツと淡いオレンジ色のジャケットとズボン
深紫色に金色のラメが施されているローブを羽織った
リサンド・フォティオスが現れた。
「やっぱり…マキアが捕まえてくれたわね?」
リサンドは嬉しそうに笑顔で小さく拍手する
「フォティオス魔法塔長、狙ってましたね……」
「マキア、ちゃんと呼んで。」
頬を膨らませて呼び方の訂正を要求するリサンド
マキアは大きな溜息をつき
「リサ……ここがヒューニンザ帝国城と知って…
変身を熊にするのは良くないと分かってます??」
「熊にしたのは、貴女の魔力が近くだったからよ。それまでは……」
パンッ!と両手を大きく叩き、オレンジ色の猫に変身し空中に座る。
「どう??猫よ!少し尻尾をフワフワにしてみたのよ?」
座ったまま尻尾を振って見せる、猫ことリサンド
リサンドはたまに遊びで変身をし魔法塔員達に探させることをしてる。
いつもは、不参加の人だったり蝶や鳥になることが多いのだが…
クイトは頭を抱え
「今回は猫だったのかよ……」
デニス副長も見つけられなかったことに肩を落として
「分からないわけだ…」…と呟く
そんな中でマキアは、
嬉しそうにしてるリサンド猫に向かって、
笑みを浮かべながら首を傾げ
「ミルアのが圧倒的に可愛いし美しいですよ?」
「なっ!!ひどーい!#NAME#1」