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魔族と人と、、、

第11章 かいかいぱーてぃー




声を掛けるべきかマキアが悩んでいると…

深紫色のローブを着た魔法塔員達が焦っている様子が見えた。


すると、マキアは集まりの中に知ってる魔力を感じ…

右掌を上に向けて緑色の魔法陣を展開し、
緑色の手に乗る簡単な鳥の形を出現させた

「すぐに、クイトに此処に来るよう伝えて。
その次に魔法塔副長達に連絡して。行って…」

緑色の鳥の形は頷き、魔法陣と共に消えた。

「マキア?」

「ビィナさん、先に戻ってください。私は……」

ビィナに告げようとした瞬間

「わぁ!!」
「きゃあ!」

魔法塔員達の声が聞こえ、ビィナとマキアが目を向ける


集まりの中心から上へ茶色の光が出てきて

廊下の真ん中へ光は移動し現れたのは…

茶色の光の粒子を纏った銀色の眼をしている熊


「熊??…え?……魔獣?」

「いえ、魔獣ではありません。」

城にいるはずのない熊が現れたことに、ビィナが驚き

マキアがビィナに答える


熊は遠く離れているマキアと目が合い、前足を上げながら鳴き声をあげた。


魔法塔員達もマキアに気付き

「ミへーラフィさん!!」
「すみません!」
「いました!」

その声に、大きな溜息をつくマキア

「まったく…」

「マキア?」

ビィナがマキアの名前を呼ぶ

熊がマキアとビィナの方へ走り始める


「ビィナさん…すみませんが、
1人で走って戻ってください。
扉は近くで会場へ行けますから…」

「え?なんで?マキアは?」

「私はあの熊を捕まえます。」

「熊を捕まえる!?なら、私も……」

「ビィナさんのお手を煩わせるモノじゃありません。」

「でも!あの熊おかしくない??」


熊は走ってくる

だが、熊からは殺意や悪意が一切ない。


「えぇ…おかしいので捕まえます。
では、ビィナさんは盾の魔法展開をしてください。」

「盾??」

「特に上からのです。」

ビィナの事は一切見ず、
熊は、マキアだけを見て走って近寄ってくる。


分からないビィナは両手を前に出す


マキアは左手を前に出して

「本当に……イラつくわ。」

呟くと同時に近い熊へ向けて、左手で指をパチン!と鳴らす

青色の魔法陣がマキアと熊の間に展開される。
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