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魔族と人と、、、

第11章 かいかいぱーてぃー




褒めてると言うリュウラに対して
マキアはまた大きな溜息をつき

「褒めて欲しくて色々言ってたわけじゃないのよ。
リュウラ卿……今回のパートナーについての報せをしたのは、
単独の時みたいに話をするのは、出来ないってことを伝えるためなのよ。」

「うん!分かってる!
でも、やっぱり面と向かって褒めたかったんだ。
ミへーラフィちゃん」

「分かってるからって……それと、ちゃん付けも止めなさいって前から言ってるわよね?」

「えー……同級生の仲じゃんか。
…………なら……マキアとかは?」

少し不貞腐れた顔をした後に、
名前を呼ぶ瞬間は真剣な顔でマキアを見るリュウラ


ギルヴァがリュウラを睨む

マキアは呆れながらも、
ギルヴァの腕に手を通して腕を組み

「呼び捨てを許すと思うわけ??リュウラ卿…」

リュウラは真剣な顔から、パッと笑顔に変わり両手を合わせて

「マキア令嬢、ごめんね。
お遊びが過ぎたみたいだね……」

「お遊びって…状況を考えなさいよ。リュウラ卿」

「だって…挨拶だけは…やっぱり物足りなくてね?」

「……私に変に絡んでくるんじゃなくて……」


マキアは閉じてある扇子をリュウラの後ろの方へ向けて


「後ろの令嬢達のお相手をしなさい。
外交会だからって、そこはいつもと変わらず同じでしょ。」


リュウラが後ろの方を向くと、数人の令嬢がいて

「キャー!」
「リュウラ様…」

と、声を上げてリュウラに手を振る。


それに対してリュウラは笑顔で手を振り返して

令嬢達は喜びの声が上がる


「あっちはあっち……。
こっちは同級生で友人への挨拶。…違うじゃん。」

「同級生ですけど、リュウラ卿が友人なんて頭が痛いのよ。」

「そう言わずにさぁ…良い友人関係だろ。
……あっ!そうだ!…マキア令嬢が良ければ、
今回の新たな仕事(転移魔法鉱石の件)は大変じゃん?手伝えるから気楽に言ってね?」

笑顔で提案するリュウラに、また溜息をつくマキア

「それを言うなら…
リュウラ卿の上官と魔法塔長を通じてください。
私の独断では決められません。」

「やっぱり真面目だなぁ……ミへーラフィちゃん」

また、ちゃん呼びしたことに軽く睨むマキア

笑顔のリュウラ


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