第2章 であい
「フフッ…さすがはクイトね」
そう笑みをこぼしながら、サンドイッチが入った包みを開いた、髪は一つの三つ編みのまま空色のブラウスに白いスキニージーンズを着ているマキア
首都ヒュマの街から出て
飛んで20分くらいの丘にいた
飛んでとは、だいたいは騎獣に乗っていくのが普通だが…
マキアには騎獣は必要なく
「グルルルゥ…」
マキアのそばに寄るのは黄金色の大きなライオンだった
そうマキアの召喚獣の1つの光属性のライオンで飛んできたのだ。
寄って来た光召喚獣のライオンの顎下を撫でて顔を寄せるマキア
「よしよし…レライ…」
レライと呼ばれた光召喚獣のライオンは喉を鳴らして撫でてくれるマキアに甘える
「久しぶりだもんね?こうのんびりは…」
座るマキアの後ろに回り込み、背もたれになるレライは軽くため息をはきながら
「~主殿は働きすぎと思うぞ?~」
召喚獣はだいたいが話をする
なのでレライももちろん話す
「そうかしら?」
「~そうだ……ここ1ヶ月は休みなかったろう?~」
そう言われたマキアはギクッと肩を揺らし、サンドイッチを一つ食べ始める
「~無言は肯定ととらえるぞ?主殿~」
サンドイッチを一口飲みこむマキア
「だって!仕事あったんだもん!」
「~それは他の人間もそうだろう~」
「夜に寝てはいたわよ?」
「~それは当たり前だ~」
正論を言われて、サンドイッチを口に押し込むマキアはどこか子供っぽく見えて、レライは呆れながら顔をマキアの左腕の下に入る
「~我ら主殿の召喚獣は心配しとる~」
「ごめんってば…外交会が終われば休むわ。」
そう言うマキアは残り1つのサンドイッチを取ると、レライはフム…と言いながら