第11章 かいかいぱーてぃー
「マキア、入場を見てましたよ。
魔法塔のローブを装飾にした衣装なのですね?」
レジーヌが聞き、
頷いたマキアは装飾になってるローブが見えるように左腕を上げながら
「はい…お養母様。
ガイベルド大将軍様がマントと肩章が必要なので合わせれるようにしました。」
「そう……いつもローブを羽織ってる形だから新鮮ね。
とても似合ってるわ。」
「あ…ありがとうございます。」
レジーヌに褒めて貰えると思わなくて
マキアは驚きながらも笑みを見せてお礼を伝える。
「着飾るように言ったが…
パートナーだからってそこまで合わせるのは必要か?」
ズイキが溜息混じりに聞き、苦笑するマキア
「マキアにとっては初めてパートナーを組んで参加ですから…
お相手に細かい所まで合わせないといけませんよ。」
レジーヌの言葉に、軽く咳払いするズイキ
「そうか……マキア…今まで以上に見た目を気にするようにしなさい。」
ズイキの言葉の意味に、婚約者候補の件を含ませているのを感じたマキアとギルヴァ
ギルヴァは目つきが鋭く変わる
「……お…お養父さま…」
マキアが婚約者候補の件を言おうとした時
マキアの肩に手を回してポンポンと優しく叩いたギルヴァ
「ミへーラフィ侯爵…マキアは充分に綺麗で魅力的な女性なんだよ。
ミへーラフィ侯爵が心配するような事は無いと言っておく。
それに……」
心配な顔をするマキアに笑みを見せながら引き寄せるギルヴァ
「俺のために、マキアは綺麗でいてくれることに
俺は感謝と愛しさを感じてるよ。
…わざわざ気にして下さるミへーラフィ侯爵にも感謝しないとですな?」
あえて【俺のため】を強調させる言い方をしたギルヴァ
一昨日のお茶会の場いた…
ズイキ
レジーヌ
マキア
そして、ギルヴァだけが分かる言い回し…
(他に言い寄らせるために…
綺麗にさせるんじゃねぇよ。
俺の女に手を出すな。)
その考えを含ませた言い方に気付いたお茶会にいた4人
マキアは驚きながらも少し頬を赤らめ
レジーヌはフッと静かに笑い
ズイキはギルヴァを睨み
睨まれても余裕の笑みのギルヴァ