第11章 かいかいぱーてぃー
ヒューニンザ帝国の貴族と挨拶と話をしていた時
「マキア!」
聞こえた声に、マキアとギルヴァに挨拶していた者が話すのをやめて下がり
マキアが振り返ると……
そこには…
暗い赤色のスーツとドレスで合わせた
ミへーラフィ侯爵家の当主である、ズイキ
侯爵夫人、レジーヌ
緑みの青のスーツとドレスで合わせた
ミへーラフィ侯爵家の長男である、ザハヤ
長男の夫人、ハミア
ミへーラフィ侯爵家がいた。
「お養父様(おとうさま)…お養母様(おかあさま)…
ザハヤ兄様…ハミア義姉様……皆様にご挨拶申し上げます。」
マキアが挨拶しながら、ドレスを持ち深く一礼をすると
同時に合わせて左手を胸元に置いて一礼をするギルヴァ
「やっと、会えたな!
なかなか探すの大変だったぞ?マキア」
ズイキの言葉に
(そりゃ…避けるように動いてたからな。)
ギルヴァは思う
「すぐにご挨拶に行けず申し訳ございません。
お声を掛けて下さった方の挨拶をしておりました。」
「ほぅ……他とね……」
「ミへーラフィ侯爵…俺が色々な方と話をしたいと無理を言って連れ回してるんですよ。
俺はこんな見た目なので、マキアが俺と相手の間に入ってくれたんです。
な?マキア……っと、ミへーラフィ侯爵令嬢だな……ごめんな?」
マキアより少し前に出て、
ズイキに話をしたギルヴァが、マキアを呼ぶ時に間違えて、笑いながら優しく背中に手を回す
マキアは微笑み
「ガイベルド大将軍様、お気遣いありがとうございます。」
「いいよ。俺のワガママを聞いてくれてるんだから…
改めて、ご挨拶をさせていただきます。
ミへーラフィ侯爵、ミへーラフィ候爵夫人、
ザハヤ卿、ハミア夫人」
改めて挨拶し一礼するギルヴァに合わせて、礼をするマキア
「デビアン帝国の大将軍様がマキアを気にかけてくれるとは…
感謝しかありませんな。
こちらこそ、改めて挨拶が遅れました。
ガイベルド大将軍様にご挨拶を申し上げます。」
一礼するズイキに合わせて、レジーヌ、ザハヤ、ハミアも深く一礼をする。