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魔族と人と、、、

第1章 はじまり




してやられたとはこの事だ……

ギルヴァは大きな溜め息をついて顔を上に向けて、片手で両目を覆う

ガエテ皇太子の言葉に、流石は我が息子!と褒めてるアラバサ皇帝となる。

「ならば、エスコート必要な時には参加など……」

「参加しないはダメですよ?ガイベルド大将軍?」

参加しないと言おうとしたギルヴァを他の人がいる時のような呼び方で釘をさしてきたガエテ皇太子

「僕達は、デビアン帝国の代表ですよ??軍のトップである貴方が不参加なんて他国になんと言われるか……ねぇ?父上」

「その通りじゃ!欠席は有り得ぬしするな!!ギルヴァ!皇帝命令だ!!」

(卑怯だろうよ)逃げ道を取られてしまって大きな溜め息をしたギルヴァ

「分かりましたよ!参加します。エスコートも何とかしますが!」

「が??」

が?とハモったアラバサ皇帝とガエテ皇太子

「俺と組もうとするような女は他国にはいなかったら参加しても一人なのは認めてくださいね?」

そう言ったギルヴァにガエテ皇太子は笑いながら

「まぁ、そこは外交会にて分かるよー!」

「そうだな。ガエテからしっかり報告聞くからの?」

「はい!父上!」

嬉しそうにアラバサ皇帝の言葉に頷くガエテ皇太子






さっきの召集会より、どっと疲れを感じながら

大会議間の部屋を出てきた。


廊下を歩きながらハァ……と大きな溜め息をつく


「仕事だけじゃなく厄介なことになった。」

ギルヴァはそう呟きながら廊下から自分の執務室へ向かった


真っ黒が主な執務室……

執務机の傍にある、普通の人間なら3人分くらいの大きな濃い茶の革張りソファにドカッ!と座り

従者が持ってきたコーヒーを見て、従者に目配せし1人になり

また大きな溜め息が出る


「いるわけないだろ……俺とエスコートの女など……他国になんか……」


そう呟き

コーヒーを飲みながら

雨天で濡れる窓越しに空を見る




外交会への参加決定

将来の奥さん探しの命令もしぶしぶ受けたギルヴァ
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