第10章 がいこうかい かいし
「よく話が見えないが頼りにしてくれるのは嬉しいよ。マキア」
「ギルヴァ様、それは後で私も話しますわ。だから……」
肩に乗ってる茶色の蝶々に指を近付け乗せたマキア
「クイト、お願いできるわね?」
「〚よーし!可愛い妹もミへーラフィ令嬢が大好きだから、兄として仕事しましょうかね。〛」
「リリンには、パーティー中にまた話をしたいからそれも伝えといてね?」
「〚お?それは喜ぶよ?了解!……ガイベルド大将軍、お邪魔致しました。〛」
「いいさ。パートナーの補佐を頼むよ。クイト卿、後でな。」
「逃げられそうなら、研究のこと出しちゃってね?」
「〚はい!!それいいねー。じゃね!〛」
通信が終わり蝶々は霧状になり消えた
「〚では、発表は以上となる!!代表の皆様、関係者の皆様、そして参加者諸君は開会パーティーを楽しんで欲しい!!〛」
エドウィン皇帝陛下の話が終わると拍手が会場に響き渡る
それと同時に、各国の関係者が舞台から降りてくる代表の元へ急いで近付く
「マキア、俺達もガエテ達を確保するぞ…」
「確保って……ギルヴァ様……」
手を繋ぎ直して歩き出すギルヴァとマキア
「ビィナ!レンヒ!、控え室への転移できるな?」
「もう……いちようお2人は皇族って分かってる?」
「僕は直ぐに展開できるよ!ギルヴァ」
呆れながら言うビィナ
レンヒは亜空間から天球儀を1つ出しながら返事をした。
デビアン帝国関係者の4人は、人混みをなるべく避けながら、
舞台から降りてきたガエテ皇太子とエマリビア皇太子妃の近くへ行き
「おっと……囲まれる前に来るとは優秀な幹部達だね?」
「みんな…やっと話せたー。」
ガエテ皇太子は微笑み
エマリビア皇太子妃は安心したようにビィナに抱きつく
「デビアン帝国皇太子殿下、そして皇太子妃殿下……お話しましょうか??」
ギルヴァはガエテ皇太子とエマリビア皇太子妃に笑みを見せたのは一瞬で……
「レンヒ!!」
「はいよ〜!!」
ギルヴァの掛け声にレンヒは合わせ
天球儀を魔法で回転させて、
マキア含むデビアン帝国一行の足元に黒い魔法陣が展開され
黒い影がデビアン帝国一行を包みパーティー会場から消えた。