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魔族と人と、、、

第9章 たいせつなこと





/ヒューニンザ帝国 魔法塔 魔法塔長室/



「あのさ……少しは休ませなさいよ?…アンタ達……」

文句を言いながら、部下からの報告の書類を見ている紺色のスーツを着崩している人物


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ヒューニンザ帝国
魔法塔長

リサンド・フォティオス

銀色のロングヘアに瞳は翡翠色
程よく筋肉質の男性?

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「魔法塔長が予定より遅れて帰ってきたからじゃないですか!!」

「本当はもう外交会関連のサインをした書類は、とっくに各所に送らないとなのですよ?!明後日から外交会が始まりますのに!!」

「魔法塔長!こっちにもサインを!!」

「それは後でもいいだろ!軍の方を先に送らないとなんだから!!」

そう各々に発言する深紫のローブを着た魔法塔員達が、書類をリサンドの前に置いていく


リサンドは溜息をつき、
読んだ書類を、自動的にサインする羽根ペンがリサンドを挟んで左右2つにあるので投げてる


「てか!副長共はどうしたのよ?!」

「副長達は皆さん貴族の方なんですから各家に戻ってるに決まってるじゃないですか!」

リサンドの言葉に1人の魔法塔員が言うと、舌打ちするリサンド

「やっぱり……副長レベルは家の籍から抜かせようかしら……」

「そんな事、止めてくださいよ?!研究費用を出してくれる家もあるじゃないですか!!国家予算だけでやっていける訳ないですよ!」

「研究出来なくなるのは困ります!!魔法塔長!」

リサンドを必死に止める魔法塔員達

「だー!!やる訳ないわよ!!面倒臭いの分かってるんだから!」

ホッ…とする止めていた魔法塔員達

ふと、リサンドが書類から目を離して魔法塔長室を見渡し

「てか、マキアは??まさか、またミへーラフィ侯爵家に呼ばれてるの??あの子!?」

リサンドの言葉に何人かの魔法塔員達はそれぞれ顔を合わせて…誰か知ってるか?…を聞き合う中

「あ、ミへーラフィさんから手紙届いてたんでしたー」

マキアの部下である魔塔員の1人が手紙を掲げてヒラヒラと振るのを見たリサンドが指で手招きし、青い魔法陣で手紙だけを自分の手元に持ってくる。

「まったく…報告が遅いっての…………」

そう文句を言いながら手紙を開き読む

「………面白いわね。」

そう呟き笑みを浮かべたリサンド


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