第9章 たいせつなこと
場面が変わり……
/ロボルーラ伯爵邸宅/
「はぁー!!??」
突然大きな声を出したクイト
それを聞いたクイトの妹であるリリンとクイトの兄2人が驚く
「なんだよ?クイト。」
次期ロボルーラ伯爵
茶色のショートヘアに黄色の瞳の長男ヤイトは、仕事の書類をテーブルに置き、呆れながら声を掛け
「いきなり大きな声出すなよ!こっちは本を読んでるのが分からないのか?」
ヒューニンザ帝国の政務官
茶色のショートヘアに茶色と黄色が混ざった瞳に、ヤイトの1歳下の次男ユイトは、本から目を離して文句言う
「クイト兄様!!ビックリするじゃない!」
ロボルーラ家長女で
茶色と金色が混じったセミロングヘアに茶色の瞳、兄が3人いる妹のリリンは、お茶を軽く咳き込みながら怒る
ロボルーラ伯爵の兄妹が談話室にいた。
手紙から3人の兄妹へ顔を向けるクイト
「声も出るさ!!こんな報せを見たんだから!!…ちょ……ちょっと、父さんに話してくる!!予定変更だ!」
嬉しさと泣きそうと感情が混乱した顔で立ち上がり、手紙を置いてリビングを出ていたクイト
「なんだ??振られたとか?」
「またか?そんなの今更じゃないか?魔法研究に夢中のクイトだぞ?」
ヤイトは首を傾げ
ユイトは笑いながら本を閉じる
「でも……あの手紙が届いた時に纏ってた魔法陣……私、感じたことある魔力よ?お兄様達……。振られたとかなら、私の知らない魔力とかじゃないの?」
そう言ったリリンに笑っていたヤイトとユイトは止まり
3人の兄妹は、ほぼ同時にテーブルに置かれた手紙を見る。
「ほぅ!!さすがだな……」
「へぇ…やるじゃん…」
「凄いわ!!」
それぞれの反応をする3人の兄妹