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魔族と人と、、、

第9章 たいせつなこと




「マキア、本当に…ありがとうな。………好きと受け入れてくれて、好きと言ってくれて……」

マキアの目元から頬に片手を触れるギルヴァ

頬に触れてるギルヴァの大きな片手に触れるマキア


「私の方こそ…ありがとうございます。まさか…告白してくださるなんて…思わなかったです。」

「色々と考えての我慢とか無理だ。…俺は…魔族だからな。」

「魔族って関係あります?」

「あるよ。…他種族はよく分からないが…言わずに後悔なんてしたくないんだよ。」

「…ストレートに気持ちを言ってくださるのですね。」

「気持ちあるのに遠回しとか…ゆっくりなんて、俺ら魔族には性にあわないんだ。」

無理だ…と言いながら軽く首を横に振るギルヴァ


クスクスと笑って涙が止まったマキアを見て、腰にある手に力を入れて引き寄せたギルヴァ


距離が近くなる2人


「想いが通じ合ったんだ………我慢しなくてもいいよな?」

優しくも低い声で問いかけるギルヴァ

お互いの鼻が触れるくらい顔が近い2人

頬を赤らめて目を細めるマキア

「あの……私……どうしたらいいか……」

「初めてか……それは光栄なことだ……力抜け…」


そう言うと同時に唇が重なる

唇が軽く触れるくらいのキスを何度か繰り返す

マキアの両手がギルヴァの両肩の服をギュッと握る

ギルヴァの片手はマキアの後頭部と腰にそれぞれ優しく掴んでる

唇が開いたマキアに舌を入れるギルヴァ

「ん?!……っ……んぅ……」

「ふぅ……力むな………鼻で息しろ……ん……」

苦しそうなマキアに、声をかけるギルヴァだがキスを止めない


目を閉じ鼻で呼吸をするマキアに、ギルヴァは目を細めて舌を絡めていく




丘の上は、風が吹き…大木の葉が揺れる音





舌を絡めたキスの音が2人の耳に聞こえる






2人の鼓動が早くなっていく









初めてのキスだからなのか



ギルヴァの体温を感じ



唇…口内…舌…

全て敏感になっている



キスを必死に受け入れながら



頭がボーッとするのを感じるマキア






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