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魔族と人と、、、

第9章 たいせつなこと






「…?」




「マキア?」

ギルヴァの声に、考え込んでいたのをハッと戻るマキア


ふと前を見ると
ヒュフィホテルに着いていて自分の部屋の前にいた。



両手には大事に抱えてある若草色の箱




馬車を降りていて

いつの間にかホテル内にいた

「マキア…大丈夫か?」

ギルヴァの言葉にマキアは顔を向けると

「ギルヴァ様……大丈夫です。ご心配ありがとうございます。」

そう言いながら軽く一礼するマキア

「少し休んだらどうだ?」

ギルヴァの言葉に頷いて部屋へ入ったマキア




部屋にはフロランがいた。


マキアが元気がないのを察したフロランは何も言わず


ドレスから白に水色のチェック柄の長袖膝丈ワンピースに着替え


ラフなスタイルになったマキアは、手伝いをしたフロランに食事のことを聞かれたが首を横に振った


「…1人にさせて下さい…」


そう言ったマキアに深く一礼したフロランは部屋を出て行った。





大きな窓を覆うレースカーテンから外の光が差し込んでいて



レースカーテン越しに窓から街を見る



帰りの馬車でも気付いたことだが…



通常時の首都ヒュマよりも


外交会が明後日というのもあって


人も馬車の数も多くなっていた。




窓から離れたマキアはキッチンへ向かい


暖かい飲み物を用意してリビングルームへ戻る



リビングルームのテーブルに置いてあった若草色の箱と、いくつかの封筒と巻物がある


総支配人が持ってきたと言ってたフロランを思い出して


よく見ると、軍や魔法塔からの外交会関連仕事の巻物が数本

そして、クイトや魔法塔と繋がりのある人物などからの手紙


「仕事しないとね……」


そう呟いたマキアはソファーに座って



手紙の返信



別の手紙作成



そして仕事を片付ける








………………

……………

…………

……











目の前に緑色の魔法陣がいくつか展開され


それぞれの魔法陣には手紙が浮かんでいる。


両手を魔法陣の方に向けて魔力を込めると


魔法陣が手紙を包み込み消えた。




「よし……」



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