第8章 いしゅぞく
ズイキの問いに冷静に答えたレジーヌは、
ズイキからギルヴァの方へ視線を向けて
「手合わせをして貴方が負ければ婚約者が決まったとしても何も言わないですわよね?ガイベルド大将軍様」
「……俺の要求を受け入れての負けたら、それは俺以上にはなる……だが、俺は負ける気はないですよ。」
「それは婚約者候補が現れ、手合わせをして分かること。マキアのお相手に相応しいのが#NAME#大将軍様か、別の殿方かです。」
レジーヌの話を聞いたズイキはジッとレジーヌを見る
「レジーヌ……お前がそういう話をするとは思っていなかったぞ。」
「私達にパートナーの報告と挨拶をしてきた2人です。2人の行動に応えるのが招待をした私達がすることになります。そして、ガイベルド大将軍の国のこと知りたいと仰ったズイキに私は書籍を渡しましたが………このお茶会でズイキから婚約者の話へ持っていったのですから、私が確認で聞くことは当たり前ですよ。」
レジーヌの話を聞いたギルヴァはジッとレジーヌを見る
ズイキは怒りでレジーヌを睨みながら身体が少し震える
マキアはソワソワしながら3人を見る
レジーヌはそれぞれ3人の視線がありながらも冷静にお茶を一口飲む
ギルヴァは軽く溜息をついて
左手にあった薙刀を消し、空いた左手を胸に置き
「突然……武器を出すという行為にを申し訳ございません。大切なパートナーのことで動揺してしまいました。お詫びを申し上げます。」
「構いませんわ。自分のパートナーに婚約者候補と言ったら当然の反応かと思います。そこで引き下がるような男性はマキアに相応しくはありませんと私は思いますので……それ程の力を我が娘は持っているのです……ねぇ?そうでしょ?ズイキ……」
謝罪をするギルヴァに受け入れながら、
ズイキの方を見て微笑み問いかけるレジーヌ
「……っ……フン……手合わせはガイベルド大将軍が認めるのに必要ならば勝手にやれば良い。私は…我が家との繋がりを大切にする……そんな相手が娘に相応しいと思う。婚約者になりたいという者は開会パーティー後にすぐ出てくるはずだ。」
軽く溜息をついて話したズイキは、
ティーカップに入っていたお茶を一気に飲み干す