第8章 いしゅぞく
挨拶が終わり席に座る4人
マキアの向かいにレジーヌ
ギルヴァの向かいにズイキ
スイーツが用意されてるテーブルがあり
メイド達はお茶をティーカップに入れて、
4人それぞれの前に置きメイド達は下がった
「いやぁ!それにしてもマキアはいつもより、だいぶ違うじゃないか?」
ズイキの言葉にお茶を一口飲んだマキアはティーカップを置きながら
「ギルヴァ様がご用意してくださいました。」
「そうなのか?それは娘がお世話になっていてありがとうございます!」
驚きながらも頭下げるズイキに軽く片手を振るギルヴァ
「いえいえ…大切なパートナーですからね…それくらいは当たり前なことですよ。」
「パートナー……いやぁ…娘から連絡来た時には驚きましたが本当にパートナーなんですね?」
「えぇ……マキアさんに受けて貰えたのでね…」
「それはそれは良かった。娘がご迷惑をお掛けしてないか、親としては心配でしてね?」
「心配するようなことは無いですよ。自分がきちんとマキアさんを支えるだけですから」
ギルヴァの話に、ほぅ…と呟きながらも話を続ける
「支える……ヒューニンザ帝国は男性を女性が支えるので、デビアン帝国はやはり違うんですね。」
「やはりとは……デビアン帝国のことをご存知なのですか?」
お茶を飲みながら静かに問いかけるギルヴァの声色が真剣になる
ズイキは笑みを見せながら
「お恥ずかしながら、娘はパートナーを組むのは初めてなのですよ。」
そう言われたマキアは盛り付けられたスイーツを一口食べていたが少し動きが止まる
ギルヴァはチラッとマキアを見るも、ズイキの方を見て笑みを見せ
「初めてのパートナーになれたのは光栄ですね。」
「それは良かった。ただ初めてのお相手の方がどんな方なのかは色々知りたいのは親心というものなのですよ。なので……少しばかりデビアン帝国というのを勉強しました。」
(勉強ね……物は言いようだな。家の影か、ギルドを使って探ってたんだろうな。)
そう考えながらもティーカップを置いたギルヴァ