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魔族と人と、、、

第8章 いしゅぞく




お礼を言ったマキアに
ギルヴァは微笑みながら頭を撫でて立ち上がり

「すまんな?勝手に入って。」

「いえ、パートナーのご関係ですから大丈夫ですよ。」

ギルヴァの言葉にアージアが答え、2人のメイドも頷く

「んじゃ、綺麗にしてもらえ。俺も準備するから」

そう言ってマキアの頭に軽くキスをしたギルヴァは手を振りながら自分の部屋へ戻り
パーテーションを魔法で戻して黒い魔法陣が展開された。

顔を真っ赤にして恥ずかしくてマキアは顔を下に向けてたが

フロランとピラアが両手をそれぞれ優しく握りバスルームへ



「あんなギルヴァ様の姿を見たのは、ガイベルド公爵家に勤務して初めての事です。」

「すっごい怖いって噂だったのに、こんなに変わるものなんですね!」

驚きながらマキアの長い髪を優しく洗うフロラン

楽しそうに話しながら浴槽の湯加減を確認しつつ花のエキスを入れるピラア

マキアは浴槽に浸かりながらされるがままだが、2人の話に首を傾げながら

「そんなにデビアン帝国内では威厳があるのですか?ギルヴァ様は…」

そう聞いたマキアに、ピラアとフロランは激しく頷きながら

「私は1度だけ、ビィナ様のお付きとしてデビアン帝国城に行ったことあるんです!その時にビィナ様とレンヒ様がお茶を飲みながら話しをしていたら、レンヒ様に用事があったギルヴァ様が来られたんですが、あまりの魔力の威圧感と覇気に頭が上がらなかったんです。ビィナ様が気付き言ってくださり、抑えてはくださったのですがちょっと怖かったです。」

と話したピラアは苦笑していた。

「私は、ガイベルド公爵家のメイドなので、ギルヴァ様だけでなく、ギルヴァ様の父君であるガイベルド公爵閣下も凄い威圧感なのです。働いていて慣れてはきましたが、緊張はします。親子お2人が揃う時にはお茶をお出しするのも普通の使用人魔族は震えちゃうんです。」

マキアの髪を優しくお湯を掛けながら話すフロラン

「私は初めてお会いした時には威厳は感じましたが恐怖とかは無かったのに不思議ですね。」

2人の話に出会った時のことを話しながら思い出すマキア



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