第8章 いしゅぞく
開会パーティーまであと2日
朝
「あの……これは……」
マキアは起きて、顔を洗おうとベッドから降りる
昨夜は寝る前にベッドルームの扉を開けといたはずが、閉まっていて疑問に感じながら扉を開けたら
たくさんのドレスが掛かってある大きなラックがあり
色んなデザインの靴が乗った箱が並び
昨日まで無かったライトグレーの大きな三面鏡のあるドレッサーには化粧品が並べられて
リビングルームのテーブルにはアクセサリーが色んなセットであった。
昨夜までのリビングルームになかったものばかりに驚いていると
「まぁ!おはようございます!」
1人の知らない女性の声が聞こえて顔を向けると
ギルヴァの部屋の繋がりの出入口に黒いパーテーションを設置していた
紺色の長袖にロングスカートのワンピースに白いエプロンという女性が驚きながら声を出したのだ。
その声にバスルームの方から同じ服を来た2人の女性出てきた。
「起きられたわ……」
「聞いてたより実物の方がなんて可愛らしいの!」
3人の知らない女性にマキアは驚きながらも
寝起きというのもあって軽く髪を整えながら
「えっと……おはようございます。これは……」
「どうぞ!こちらへ!」
そう言いながらパーテーションを設置終えた最初に気付いた女性がマキアの手を取りソファーに座るよう案内してくれた。
マキアは戸惑いながらも緊張した面持ちでソファーに座ると
バスルームから来た2人の女性も含めて3人がマキアの前で、スカートの裾を持ち頭を下げた
「おはようございます!」
声を揃えて挨拶をしてきた3人に、マキアも一礼する。