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魔族と人と、、、

第7章 てがみ




膝上に乗ったまま飲み切ったことに驚いたギルヴァは
目を閉じてるマキアを心配そうに見つめると

ゆっくり目を開いたマキア

「平気そうです。じんわりと感じますが、波紋と言ったブワッとした感じはありません。」

「ビックリしたじゃないか。そんな一気に……」

ホッとするギルヴァに、マキアは思わず抱きついた

「心配かけてすみません。でも……私はギルヴァ様を信じておりますので」

「信じてくれるのはいいが…もう少し慎重になってくれ」

そう心配を言いながら優しく抱きしめて頭を撫でるギルヴァ

「無理はしません。体調に何かあれば言いますわ。」

「それならいいが…………ところで、手紙か?」

抱きしめながらテーブルにあった封は開いてるのに開かれてない手紙を見たギルヴァが聞くと

抱きつきから離れて手紙の方を見たマキアは軽く溜息をつき

「たぶん義父です。」

「読んだのか?」

「いえ……まだ……」

「見ていいか?」

「いいですが……気分を害されるかもしれませんよ?」

「気にしないようにするさ」

そう言いながら、ギルヴァが手紙を取り2人で開いて目を通す



《マキア!
開会パーティーはもう間もなくだ!
是非、パートナーとなるデビアン帝国の大将軍と
明日の午後12時に邸宅へ来なさい。
お茶を飲みながら色々と詳しく話そう
くれぐれもパートナーを破棄されるんじゃないぞ?
魔族だとしても大将軍だからな
ミへーラフィ侯爵令嬢として役に立ちなさい。》


手紙を読んだマキアは呆れながら溜息をつく

「申し訳ありません。義父が失礼を……」

「いや……良いじゃないか。マキア」

「え?」

マキアはキョトンとしていて

クククッと笑いながら手紙をテーブルに置き、悪い笑みを浮かべるギルヴァ


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