第7章 てがみ
「だが!…人が多いのはやっぱり心配だから、商人を呼ぶぞ。」
そう断言するギルヴァ
え〜っと言うビィナに、まぁまぁと落ち着かせるレンヒ
「ゆっくり選べますから私は助かりますよ。」
「まぁ、昨夜からのだからね……心配するのは分かるわ。ゆっくりしましょ。」
微笑むマキアに軽く溜息をつくビィナ
「どこか出掛けるなら皇太子殿下と妃殿下もいた方が楽しいからいいじゃん!」
「そういや……どうなんだ?妃殿下は?」
レンヒの言葉にギルヴァはふとエマリビア皇太子妃の体調のことを聞いた。
「あぁ、さっき昼食持ってくる前に両殿下の従者によると……もうほぼ大丈夫みたいよ?」
「そうなのですか?良かったです。心配してました。」
話を聞いてたマキアもホッと胸を撫で下ろす
「開会パーティーには間に合うと思うよ。このまま無理せずだろうけどね。」
「いちよう我が国(デビアン帝国)の代表の1人だからな。」
レンヒとギルヴァの言葉に
ビィナはとにかく!と言いながら
「マキアもエマリビア皇太子妃も体調が安定してきたらまた買い物行きましょうね??」
「はい!!是非行きましょう!」
楽しかった買い物を思い出して笑顔になるマキア
朝食兼昼食後
文具も扱う雑貨専門の商人を呼び
ホテル内にある特別応接室にいる4人
「うっそ!?こんな手触り良くて枚数重ねても軽い魔法書物用の紙あるの??デビアン帝国より使いやすいかも!」
1つのテーブルでは
魔法書物もといスクロールに使う紙を見て興奮するビィナに嬉しそうに頷く従業員
「そうなの?……ここの細工は良いけど魔力のコスパ悪くない?」
また1つのテーブルでは魔法道具の細工を聞いて従業員と深く話し込むレンヒ
「うーん……」
そんな中もう1つのテーブルの前には
たくさんの便箋と封筒のセットが並べられていて
それぞれを真剣に見つめるマキアがいた
そんなマキアと一緒のソファーに座っていて
コーヒーを飲むギルヴァはコーヒーが入ったカップをソファーの横にあるサイドテーブルに置く