第7章 てがみ
ダイニングテーブルにはパンやフルーツやお肉などの朝ごはんのような食事が並んでいて
黒のポロシャツに水色のデニム地ズボンを着てきたギルヴァはマキアの隣に座りバターをパンに塗っているもののマキアと目が合うと優しく微笑む
改めて化粧をしたマキアはギルヴァの笑みに恥ずかしそうに下を向きながらコーヒーを飲む。
そんな2人の様子を優しく微笑むレンヒはビィナにフルーツを取り分けてあげようとしていたら
「私達が帰ったあと……なんかあったでしょ?あなた達」
ビィナの質問に驚いて動きが止まるレンヒ
コーヒーを吹き出しそうになって咳き込むマキア
ビィナにフッと笑いながら1口かじったパンを飲み込むギルヴァ
「あったけど何か?」
「ありませんわ!」
ほぼ同時に…肯定し開き直るギルヴァと否定するマキア
「ギルヴァ様!?」
「何?嘘ついてはないぞ?」
ギルヴァの言葉に驚くマキアに何言ってるの?という顔のギルヴァ
「はい。あったのねー。おめでとうー」
「ビィナ……流石にその質問はちょっと……」
「なんでよ?」
「めっちゃプライベートじゃん。」
「分かりやす過ぎるこの2人が悪いでしょ。」
そう言いながらレンヒからフルーツが乗った皿を受け取るビィナ
「別に一緒に寝たくらいで抱き枕にしてたことくらい良いじゃんか?」
そう言ったギルヴァにビィナは皿を置いて直ぐにマキアの身体を念入りに触って軽く抱きしめてからホッとした表情をして
「良かった……骨折してないわね」
「え?」
いきなり身体のチェックをしたビィナの骨折という言葉に少し顔が青くなるマキア
「骨折なんかさせるか!!俺だって力加減くらい分かるわ!!」
ビィナの言葉に軽く怒りながらツッコミするギルヴァ