第7章 てがみ
「俺が手紙を書いて送ってきたらの条件で手紙のやり取りを許可したというのが母上の了承を得たらしい。だから容量いっぱいの手紙だったんだよ。」
「それで……」
「俺は結構助けられたんだ。手紙に……喧嘩したことをどこから聞いたのか俺が書いた手紙にはないのに喧嘩をするな!と書かれてたり。魔力コントロールについて必要な書物について読むよう書いてあったり……何クソ!で親父を見返すためにじゃなくて、いつしか母上に行かせてよかったと思わせたくて頑張れたんだよ。」
「素敵なお母様ですね。」
「よくあの父親と結婚できたなって思うくらいの母親だよ。親父は冷たい部分もあるからな…」
だから……と付け加えるギルヴァ
「手紙を書こう。マキア。辺境男爵だとしても今回の外交会には来るだろう?」
「それは……いちようミへーラフィ侯爵家の家臣の家なので…」
「なら、ゆっくり休んだら考えるようにしよう。っと……俺は部屋に……」
そう言ってベッドから出ようとしたらギルヴァの服を掴むマキア
「す…すみません…もう少しだけ……このままで……眠たいのですが…もう少しだけ……」
「……それは誘ってるのか??」
「…っ!?ちが…そうではなくて…」
頬を赤らめるマキアにククッと笑うギルヴァ
「嘘だよ。不安なんだろ?」
そう聞くギルヴァにマキアは頷く
「なら……一緒に寝よう。んじゃ、抱き枕にさせてもらうぞ。」
そう言ったほぼ同時にマキアを抱えて向かい合ったままにして抱きしめるギルヴァ
あまりの密着にマキアは驚きながら鼓動が速く感じて顔を少し上に向けて
「……っ……あ…ギルヴァさま……」
「寝ないとこれ以上のこと…だぞ?」
顔を向けずに目を閉じたまま忠告するギルヴァに、マキアは分かりやすく肩を揺らして少し戸惑いながらもゆっくりと目を閉じた