第7章 てがみ
帰ったミルアがいた所に光の粒が舞うのを手で触れるマキアはやはりどこか寂しそう
それを見ていたギルヴァも少し寂しく感じていた。
ビィナはマキアの頭を撫でながらゆっくり横になるよう言う
その中でレンヒは考え込むようにミルアがいた場所を見つめていた。
「さて!!朝方だけど昼くらいまで休みましょ?力を使ったから疲れたわー!」
「僕は皇太子殿下の従者に連絡だけしておくね。ビィナ行こっか?」
「えぇ……いい??平気だとしても休んでなかったら怒るからね?マキア!」
「分かりましたわ。ありがとうございますビィナさん。レンヒさんもありがとうございます。」
ちゃんと休むのよー!と言いながらマキアの部屋を出ていくビィナとレンヒを見送ったギルヴァはベッドルームに戻ってきて
「俺も部屋に戻るから……もし不安ならもう1つのベッドルームに…」
「あの……」
そう言ったギルヴァにマキアは声を掛けて横になったまま
「ありがとうございました。色々と魔力の事とか……それと……幼き私にも……」
そう言われて驚くギルヴァは精神世界の事を言ってると直ぐに分かった
「分かっていたのか?悪い。勝手に精神の中に入るなんてするつもりは……」
謝るギルヴァに首を横に振るマキア
「いつもの夢かなと思ったんです。幼い時の私がミルアのぬいぐるみを抱えながら泣く夢。いつも……たくさん泣いて辛くて……嫌な夢だと思ってたら……貴方が来たの。ちょっと偉い魔族さん」
そう言われてギルヴァは更に驚くと、ベッドに座るようポンポンと叩くマキアに言われて傍に座った
「ちょっとじゃなくて充分に偉いと思いますわよ?」
「偉いっつーのは皇帝とかそーゆーのだろ?大将軍なんて言っても分かるか分からなかったし……」
「恥ずかしい物をお見せしましたね。」
そう言うマキアに大きく首を横に振るギルヴァ