第7章 てがみ
撫でられてたミルアが驚いて身構えるのをまた撫でるマキア
「怖がってますわ。ギルヴァ様」
そうマキアに言われて睨まれたギルヴァは気まずそうにしながら
「スマン……ミルア…怖がらせるつもりはなかったんだ。ただ……」
「〜分かってるわよ。大将軍。ワタシ達だって同じ気持ちよ!!ムカつくわ。主を道具みたいする奴らだもん!!〜」
「こら……ミルア……」
「〜事実だもーん!主と繋がり持つ異界にいるワタシ達(召喚獣)は思ってるわよ。〜」
フン!!と言いながら足をしまって伏せをするミルアに撫でながら困ったように溜息するマキア
「話がズレましたね。そんな家の令嬢なのです。私は…」
「今回あったことがミへーラフィ侯爵当主に知られたら??」
「確実に行動を起こします。直接的に皆様3人に何かするよりは大きな力を使って嫌な行動ですわ。」
聞いてきたレンヒに答えながら話を続けるマキア
「義父ならヒューニンザ帝国の皇帝陛下に言いますでしょう。盛大に嘘を入れて……」
「そんな!こっちはそういうつもりではないわよ?」
ビィナの言葉にマキアは頷きながら義父のことを思い出して溜息をする
「皆様がそういうつもりでないとしても!…………」
少し声が大きくなるマキアに驚く3人の魔族
「すみません……私……昨日……連絡してしまったのです。義父に…」
「連絡来たと言っていたな?」
ギルヴァの言葉にマキアは頷く
「義父は家の者…兄たちのどちらのか義父の従者にでも聞いたのでしょう。邸宅にデビアン帝国の竜車が来たことに驚き連絡を送ってきたのです。その話に少し関係あるように、義父が余計な考えで何か行動起こす前にギルヴァ様がパートナーとして申し入れてくださったのを受け入れたと……手紙にて……」
そう話しながら下を向き、マキアは勝手に申し訳ありませんと謝罪をした。