第7章 てがみ
「〜ばかぁぁ……主のおバカよ……ワタシ……どうしたらいいか分からなくて場所も分からなくて……異界の皆になんて言えばいいのか不安だったんだから!!レライとか呼びなさいよ!〜」
「あの……状況で……レライである最上位は……ダメかな……それに……」
涙流しながら文句言うミルアに、まだ少し掠れた声のマキアは苦笑しながらも、ミルアをゆっくり撫でて
「貴女に会いたかったの……私の……最初の召喚獣の……ミルアにね……」
「〜こんな古参なだけの中位なんて……〜」
「ミルア……」
「〜……っ!!……会いたかったわよ!!ワタシ!…主が意識失って異界に引っ張られた時あったけど帰るもんか!!と必死だったんだから!!〜」
「ごめんね……こんな召喚主で……」
「〜ワタシはこんななんて思わないわ!!最高の主で最高の友達よ!!幼い時に侯爵家行く前にそう言いながらよく遊んだじゃない!マキア!!〜」
ワーンと声を出しながら泣くミルアに撫でながら頷いて涙を浮かべるマキア
召喚獣1体と1人の話に精神世界でのマキア少女がミルアそっくりのぬいぐるみを抱えていたことを思い出すギルヴァ
「やっぱり……友達なんだな……」
そう呟くギルヴァに、マキアは顔を横に向けて首を傾げるが…精神世界のことは言わない方がいいと思ったギルヴァは軽く首を横に振るう
「ギルヴァさま、ビィナさん…レンヒさんも……ありがとうございます。目を覚ます前にミルアを通じて何があったか理解しました。ご迷惑をおかけして……」
そう言いながらゆっくりと頭を下げるマキア