第7章 てがみ
現在
マキアの寝ているベッドルームにて
3人の魔族が話しているのを、ミルアは顔の毛繕いをしながら、マキアの腕にピッタリくっついてた時……
「〜……?……あ!?……主??〜」
ふとミルアの声に魔族3人が気付き、眠っているマキアの方を見ると
組んでいたマキアの手がピクッと動き、眉が動いた。
「マキア!?」
「マキアちゃん?!」
「マキア!!」
ビィナ、レンヒ…そしてギルヴァの3人がほぼ同時にマキアの名前を呼んだ。
ギルヴァはマキアの片手を手に取り握った。
ミルアもマキアの肩近くに両前足を乗せる。
眉がまた動いてゆっくりと瞼を開いてラベンダー色の瞳が少しボヤけながらも視界を取り戻す
「ここ……は……」
少し掠れた声で言葉を発したマキアに
ビィナは涙を浮かべて両手で口を覆い
レンヒはギルヴァの肩を叩きながら、ヨシ!と声が出て
ミルアも涙浮かべてマキアの顔に擦り寄り
ギルヴァは安堵の大きな溜息を吐いてマキアの手を握って自らの頬に置く
「みんな?……わ…たくし……」
そう言いながらも軽く咳き込むマキアに、
ビィナが水差しからグラスに水を入れて、
直ぐにギルヴァはマキアをゆっくり起こして背もたれになるようにしてビィナからグラスを受け取り
「力入れずに俺に、もたれ掛かれ……ゆっくりだ…ゆっくり飲め…」
ギルヴァが片手で持つグラスに重ねるように両手で添えてゆっくり水を飲む
ゆっくりと喉を潤して口からグラスを離すマキア
「ありがとう…ございます……良かった…ミルア……ありがとうね…呼んでくれて……」
ポロポロと涙を流すミルアがマキアの膝上に乗り