第6章 しょうじょ
2本の巻物は眠っているマキアの両隣に置かれ巻物には魔法陣と文字がズラッと書かれていて、字体が光属性の白色に光っていく
3本目の巻物はマキアとギルヴァが繋いでるそれぞれの両手を包むようにグルグル巻きとなる
4本目の巻物はビィナの真後ろに縦に配置し闇属性の黒に字体が光っていく
「〜魔族が光属性を使えるなんて凄いわね…〜」
「ビィナが使ってるんじゃないよ。魔力を注いでるだけでスクロールという魔法書物が発動させてるんだ。」
結界の外にて座って見守るミルアの言葉にレンヒが答える
「〜そうなの?〜」
「うん……魔法書物に記してある光属性の発動の2本でマキアちゃんを安定させる。2人が繋いでる両手をグルグル巻きにしてる物はギルヴァがマキアちゃんに魔力安定の手引きしているのを止めさせるためにある。そして……ビィナの後ろに魔法書物にはビィナをカバーしてる。僕のコイツみたいにね?」
そう説明しながら肩にある天球儀を目配せさせるレンヒ
「〜それだけの魔法の発動をしているのに説明できる余裕があるのは凄いわね……レンヒさん?〜」
「僕はギルヴァが安定していくのをカバーしながら結界の維持していってるくらいだからね。ただビィナはキツイと思う。」
そう言いながら心配そうにビィナを見つめるレンヒ
ビィナは汗を流しながら両手を前に向けて真剣な表情で魔法を使う
「〜ビィナさん!光属性の方は無理をしないで!大将軍との繋がりを離してくれたら主は安定するために自分の中で魔力を巡らせるわ!〜」
「ミルア……どうしてそう思うのか聞いてもいいかしら?」
チラッとミルアの方を見ながら聞くビィナ