第6章 しょうじょ
「〜よろしくね。ビィナとレンヒ〜」
「ミルア、こうなった経緯を聞いていいかしら??」
「〜もちろんよ。ワタシが召喚されて…………〜」
事の経緯を聞いたビィナとレンヒは驚きながらも大きな溜息をつくのを見てミルアは少し耳を垂らしながら
「〜ごめんなさいね。お仲間さんがいるなんて知らなかったの。それでなくても、ここはいつもの魔塔や邸宅じゃなくて分からないことばかりだったのよ……〜」
シュンと落ち込むミルアを抱き抱えて頭を撫でるビィナ
「貴女が謝ることは1つもないわ。マキアの状態に私達を呼ばなかった馬鹿(ギルヴァ)が悪いのよ」
「そうそう。もう少し僕らを頼って欲しいのに、いーつもこの大将軍は1人でやっちゃおうとしちゃう脳筋なだけだよ。ミルアは光属性なのに傍に居てくれてありがとうね。」
そう言いながらミルアの顎を撫でるレンヒに真剣な顔をするビィナ
「レンヒ……」
「大丈夫だよ。こうなりそうなのは少なからず予想はしていたよ。結界を張ったのは偉いとギルヴァには少しだけ褒めないとね。結界無く今のやってる魔力の安定の手引きなんてしたら大騒ぎ所じゃなかったよ。」
「私はスクロールの展開でマキアの安定に集中するわ。」
「うん。でも、無理をしたらダメだからね??大事な僕の奥さんなんだから」
「ま……まだ奥さんじゃ……」
「奥さんだよ。魔族の掟が無かったら直ぐに結婚したいくらいなんだからね。」
「…………おばか……」
「そこは愛してるのが、やる気出るんだけどな??」
「ちょ!!怒るわよ!」
そう言いながら赤面して大きな声を出すビィナにクスクス笑うレンヒ