第6章 しょうじょ
「なんで?ドアが??」
「魔法で解除するなら言いなさいよ!レンヒ」
「僕じゃないよ!!魔法陣出てないじゃないか」
いきなり扉が開き驚くビィナとレンヒに、身構えるミルア
「〜また魔族……ここは魔族の巣窟なの??〜」
「猫だー!!」
「猫ね……この子が開けたの??」
魔族の2人を見たミルアが呆れながら言ってると、嬉しそうにミルアに驚くレンヒと、ある意味冷静なビィナ
「〜ただの猫じゃないわよ。まぁ…あの大将軍みたいにケットシーって言わないだけいいわ〜」
「大将軍?!!それってギルヴァのこと?」
「アイツはどこなの?それにマキアは??」
「〜大将軍のお仲間さんなの??なら話が早いわ!来て!〜」
ギルヴァとマキアの名前を聞いたミルアは話しながら走り、それについて行くレンヒとビィナ
「な……なにこれ??」
ベッドルームにいるのは、キングサイズのベッドには眠っているマキア
その傍に手を繋いだままマキアの指先に額を当てながらも大きく肩を揺らして息を荒らげながら目を閉じたまま汗をかいているギルヴァ
「〜ついさっきからこうなのよ。やっぱりヤバイわよね?〜」
「ヤバイも何も……めちゃくちゃヤバイわ。」
そう言いながら2人を包む闇属性の結界をビィナが触れるとバチッ!!と音がする
「っ!?」
「〜魔族のお姉さん大丈夫??〜」
「自己紹介が遅れたわね。この馬鹿大将軍の仲間のビィナ:ネクラーノアよ。貴女は……」
「〜主……マキアの召喚獣の一体であるミルアよ。光属性なの。〜」
「僕は、ビィナの婚約者でマキアとは友達!ギルヴァとは親友みたいなものかな。レンヒ:シクロスキーだよ。よろしくね。」
そう自己紹介しながらミルアの頭を撫でるレンヒ