第6章 しょうじょ
「そんなに大切なら離しちゃダメだよ??魔族さん。離したら絶対に後悔するから。」
そう言いながらマキア少女は少しずつ後ろに下がる
「どこに行く??」
「ん??もう行かなきゃなの。頑張らないとだから……」
そう言った瞬間にマキア少女の後ろにある黒い空間から白い光が差し込んできて、視界が真っ白になりギルヴァは眩しくなり目を閉じる。
「……!!」
「…!……!!」
「……ギルヴァ!!」
「起きろ!!ギルヴァ:ガイベルド!!!」
そう大きな声が聞こえて、バッと目を開けるギルヴァ
黒い空間ではなくホテルのマキアの部屋で
ベッドルームにいて、キングサイズのベッドに上半身だけがもたれ掛かっていたのに気付いて起き上がると、
ギルヴァの両脇にはビィナとレンヒがいた。
「レンヒ??……ビィナ??……」
そうギルヴァが声を出すと、ビィナがギルヴァに抱きつく
「ばかぁぁ!!何してるのよ!!」
泣きそうな声で叫ぶビィナ
ギルヴァの背中にバン!と叩き、ベッドに寄りかかり大きなため息を吐いたレンヒ
「良かった……戻ってこれて………」
その2人の様子に、訳が分からず2人を交互に見るギルヴァと……
「〜意識失ってたのよ…アンタ〜」
その声にベッドの方を見ると軽く伸びをするミルアがいた。
「ミルア??」
「〜ちゃんとワタシの名前を呼べるわね。その2人の魔族のお陰だわね。2人に感謝しなさいよ。大将軍…〜」
「どういうことだ??ミルア…」
「〜そりゃ、その反応よね……説明するわ。〜」
よく聞きなさい。と言いながら座り直すミルア