第6章 しょうじょ
「きっと、たくさんのご本を読むわ!」
そう言う少女に合わせて、変わった背景にはマキア少女が図書室のような場所で昼夜問わずに本を読んでいる映像に変わった
「あとは、魔力コントロールもたくさんするわよね!」
また背景が変わって外で魔法陣の上に立って、汗を流しながら魔法を留めているマキア少女の姿が映る
「あと…マナーもかな…そんな凄い人ならマナーもちゃんとしてるわ!きっと!」
背景が変わって、食事マナーや歩き方やお辞儀の仕方の指導を受けるマキア少女が映る
どれも泣き言1つ言わずに必死に目の前のことをやっていたのだ。
普通ならお茶会をしたり人形遊びをしたり女の子らしい遊びや付き合いがあるはずなのにそんな場面が一切ない。
背景にあるのは……
勉強やっているか
魔力訓練をしているか
護身術の剣術をしているか
たまに夜に眠たそうにしていて頭を揺らして寝そうになる自分に首を横に振って本を読む
魔法を上手く展開できて喜ぶ
寝室の暗い部屋で布団を被って召喚魔法の本を読み返す
「たくさんの努力をしたのね!魔族さんの知り合いのお姉さんは!」
そう言うマキア少女
その後ろに映るシャボン玉のように丸いたくさんの映像は
一生懸命に色々なことを取り組んでるたくさんのマキア少女から今のマキアが映る
ギルヴァは心が苦しく感じながら映像を見上げる
「あぁ……たくさんの努力をしたんだ。俺の大切な人は……」
「魔族さんの大切な人なの??」
首を傾げるマキア少女に頷いて微笑むギルヴァ
「あぁ……俺の大切で特別な女性だ。」
その言葉にマキア少女は微笑みながらギルヴァから離れて