第6章 しょうじょ
「変だから出来ないの。」
「変??」
聞き返すギルヴァに頷くマキア少女
「私ね……魔力が多いんだって……それで、お母さまが召喚魔法を使うから、私もお勉強の1つとして召喚魔法を学んでるの。」
「うん。」
「それで仲良かった子のお茶会に行った時に、召喚を見せてって言うから見せたの。」
「召喚をか??」
「そうよ。ミルアはね……光の召喚獣なの…ミルアを呼んだの。そしたら……」
「そしたら??」
涙を浮かべるマキア少女
その瞬間、黒い空間だったのがマキア少女の後ろ側にお茶会だろう風景が現れて黒い影の子供達と親である大人達が何人か現れる
一瞬、身構えるギルヴァだが攻撃してこないのがすぐに分かり座り直す
すると、グスッと聞こえてきて
「変だって……こわいって……グスッ………そんなのできるの…グスッ…暴走するからこわいって……」
ポロポロ泣き出すマキア少女
すると、後ろにいた黒い影から悲鳴が聞こえる
『なんてこと?中位?その歳で?』
『こわい……来ないで!』
『信じられない。低位ならまだしも、中位だなんて』
『暴走するんじゃなくて??』
『ちかよらないで!あっち行って!』
黒い影の言葉にイラついたギルヴァは影を睨みながら
「なんでだ?召喚魔法を使える者は希少で褒められたり称えられたりする物のはずだぞ?それなのに怖いって……」
「グスッ…でも…こわいって言われたの……ミルアはいい子にしてたのよ……ッ……でも……変って……言われて……うぅ……」
そう言ったマキア少女の後ろに出たのは、当時のマキア少女が絶望した顔になりミルア似の猫が少女に抱き抱えられていてに小さく鳴いていた。
黒い影は悲鳴をあげ怖がったまま子供に聞かせるべき内容じゃないことを言い続けた
『光属性だとしてもおかしいわよ…』
『魔力のコントロールできなくて暴走なんてされたら、たまったもんじゃない!』
『召喚だと言って別の物を呼び出したんじゃないの?』
すると、突然声を出して泣き出すマキア少女を、思わず抱きしめるギルヴァ