第6章 しょうじょ
男の部屋
異性の部屋
パートナーという関係だが
未婚の女性が異性である男性の部屋に入る
その事が頭の中に浮かんで、耳まで真っ赤に赤面したマキアは直ぐにソファーから立ち上がり自分の部屋に戻ろうと繋がりの扉の方へ早歩きで向かうも、繋がりの出入口にはギルヴァが立って塞いでる
「あの…部屋に戻ります……」
「別に居てもいいんだぜ?積極的なのは嫌いじゃない。」
そうフッと笑い退こうとしないギルヴァに、更に赤面したマキアは正規の扉へと行き、ドアノブに手をかけようとした時
=ダン!!
マキアの顔の横にギルヴァの手がついて扉が開けられない
「あっ……ガイベルド卿??」
「名前…」
「ギルヴァさま……て、手を退かして貰えますか??」
「なぜだ?」
優しくも低く艶っぽい声をマキアの耳元に口を寄せて話すギルヴァ
「お部屋に戻りたくて……」
「入ってきたのはマキアだろ?」
「それはそうなのですが……繋がったことに珍しくて…つい……」
「ふーん?俺には、男の部屋に入るなんて他に理由がありそうに思うが?」
「そんなことは!……っ!?」
振り返りハッキリと言おうとするが、同じ目線にするために前かがみで鼻と鼻がつきそうなくらいの距離のギルヴァにマキア赤面しながら顔を横に向ける
「申し訳ありません……もう許可なく入ったりしませんから……」
「別に入っていいさ。俺はいつでも歓迎だし、俺もマキアの部屋にいつでも入れるように繋ぎの扉は魔法で固定した。」
「え?な、なんで?」
「パートナーだろ?なるべく同じ空間になるようにしないと…魔力が馴染むものも馴染まないんだよ?」
そう言いながらマキアの顎に壁をついてない方の手で触れるギルヴァ