第6章 しょうじょ
「んじゃ、行くか?」
「は、はい!」
ギルヴァの言葉に返事をしてフロア左側の廊下を歩きついて行くマキア
先を歩く大きな背中のギルヴァを見上げながら
今日あったことを思い出す
クレープとドリンクを一緒に食べたり飲んだこと…
髪飾りに魔法を施してくれたこと…
ドレスショップにて衣装を注文したこと…
義姉達とのことを助けてくれたこと…
夕食時にも隣同士に座って食事をして話したこと…
「……?」
どれも楽しかったなぁと思い出していたマキア
「マキア??」
ハッとして顔を上げると覗き込んでくるギルヴァ
「大丈夫か??まさかもう具合悪くなってきたのか?」
そう聞きながら心配そうに首を傾げるギルヴァに首を横に振るうマキア
「いえ、体調は大丈夫です。少し考え事してしまって…」
「そうか??何かあれば言えよ?隠すなよ?」
「もちろんです。ありがとうございます。ギルヴァ様」
そう微笑むマキア
ギルヴァが…なら良いが…と言いながらマキアが持ってた部屋のキーを受け取り、着いた部屋の扉にキーをかざすと開く
「この部屋の左隣でこのフロアの左最奥の部屋が俺の部屋だ……」
部屋を入ってすぐ右側にバスルームとパウダールームがあり
左側は簡単なキッチンがある
進むと
リビングルームがあって出窓タイプの大きな窓があり夜景が見える
リビングルームの右側2つがキングサイズのベッドがそれぞれあるベッドルームが2つあり
2つのベッドルームの間にはウォークインクローゼットとなってる亜空間が繋がってる
リビングルームの左側には大きな動く絵画がある。