第5章 ぱーとなー
「そりゃそうよ。マキアと知り合ったのは数日前よ?知らない事ばかりに決まってるわ。」
言いながら呆れるビィナ
一方、考え込むレンヒとギルヴァ
「これはちょーっと調べてみてもいいよね??ガイベルド大将軍閣下??」
悪い笑みを浮かべるレンヒに、同じく笑みを浮かべるギルヴァ
「頼む。俺もマキアに聞ける時に聞くさ。」
変なこと企んでると思いながら、知らない!と呟くビィナ
「本当にいいのでしょうか??」
ホテルに戻ってきたマキアとギルヴァとレンヒとビィナの4人
ホテルに着いてから直ぐに総支配人にギルヴァの隣のスイートルームにマキアを泊まらせられないかと聞くと
即答で可能と返事が来て、ホテルのキーを貰ったマキア
夕食を終えて部屋へ行くためのエレベーター内
改めて確認で呟くマキアに、エレベーターに一緒に乗ってた3人の魔族が振り返る
「いいじゃない!もうお見送りしなくていいんだし。体調辛かったら面倒を見るわ!」
とウインクするビィナ
「ギルヴァが支えられるように、僕もアドバイスするから安心してよ。」
笑みを見せるレンヒ
「パートナーなんだから遠慮するなって言ったろ??甘えておけ」
優しい笑みでマキアの頭をポンポンと撫でるギルヴァ
「皆さんがそう言うなら……」
戸惑いながらも頷くマキア
「いつ症状が出るかは分からないから、何かあればギルヴァに言いなさい。同性の私が良ければいつでも連絡飛ばしていいからね。」
そうアドバイスしてくれたビィナに頷いた時にエレベーターが部屋のある階に止まる。
「んじゃ、僕らは反対側だからおやすみー!」
「ゆっくり休んでね!」
「おやすみなさいませ」
「おつかれ〜」
フロアの右側の奥へ行きながら手を振るレンヒとビィナを見送ったマキアとギルヴァ