第5章 ぱーとなー
「ドワーフ族は体質的に具合悪くなることないとお客様から聞いたことありますわ。でも、魔族と人間なら…そりゃ馴染ませないといけませんよ。マキア様、開会パーティーにせっかくのパートナーとのデビューなのですからね??」
そう優しくツァンは話しながらマキアの手に手を添える
「ありがとうございます。ツァンさん」
「いいのですよ。私はマキア様のこと娘のように思ってるのだから…遠慮せずに相談なさって?」
ツァンの言葉に色々とパートナーについて大変だったことを思い出したマキアは涙を浮かべて頷き、ツァンに抱きつき
「ありがとう……ありがとうございます。ツァンさん」
「あらあら……泣かないの。可愛いお顔が涙で汚れちゃうわよ?」
「だって……娘みたいって言うから嬉しくて…」
「なら、笑うのよ。」
そう言いながらマキアのことを押して顔を見えるようにしたツァンが、マキアの涙をハンカチで拭く
グスッと言いながらも笑みを見せるマキアに笑みを見せるツァン
「念の為に、魔力馴染ませの副作用が和らぐお茶を用意してあげるわ。エルフの店のだから魔力の落ち着きを手伝いもしてくれるはずよ。」
「ツァンさん……本当にありがとうございます。」
涙がまだ残りながらも笑みを見せるマキア
「んじゃ!笑顔も見れたからマキア様の調整したいからカーテンまで行きましょうね??ガイベルド様、お借りしますね??」
「あぁ……頼む。」
笑いながらツァンと一緒にカーテン空間の方へ行くマキア
それを見送ったギルヴァとレンヒとビィナ
「あのエルフのお姉さん、マキアが懐いてるわね。」
ビィナの言葉に頷くレンヒ
ギルヴァは泣いていたマキアを思い出して
「マキアについて知らない事ばかりだな……」
と呟くギルヴァ