第5章 ぱーとなー
「そんなことがあったの!??」
ドレスショップの店内でお茶が入ったグラスをガチャンと音を立てながら怒りを露わにするビィナ
先程の義姉達とのことを話をしたからだ。
「ビィナさん、そんな怒らなくても……」
「怒るに決まってるわ!なんなの?その義姉達にもムカつくけど、もっと怒ってるのはギルヴァに対してよ!!」
そう言いながら、休憩場の傍でジャケットの試着をして調整をして姿見の前にいるギルヴァに指さすビィナ
「は?」
「え?なんで?ギルヴァ様もですか??」
指さされてビィナに睨まれるギルヴァはポカンとして
マキアも焦って疑問に浮かんでると
ビィナの隣に座ってお茶を飲むレンヒが口を開く
「そりゃ怒るさ。1人で店先に行かせるかね?…僕ならしないね。絶対について行く!ビィナがヤダって言ってもついて行くよ。」
そう言ったレンヒに、そうよ!と言うビィナ
「近いからって1人で行くなんて論外よ。」
「俺だって平気か?って聞いたさ」
「聞くんじゃなくてついて行くの!お馬鹿!」
「馬鹿って……」
馬鹿と言われてイラつくもビィナに正論を言われてぐうの音も出ないギルヴァ
マキアは慌てながら
「私がワガママを言ったのです。ギルヴァ様に落ち度はありませんわ。」
「落ち度だらけよ。落第者よ。」
「どうして?」
「私なら、その義姉達が土下座して謝るまで魔法で締めるわ。」
「いいねぇ!さすがは僕の愛しのビィナだ。」
ビィナの提案に最高!と言いながら拍手するレンヒ
それを聞いたマキアが首を横に振って
「そうなったら国同士の問題になってしまいますわ!」
「それくらいで問題にするような心が小さい帝国(ヒューニンザ帝国)なんか相手にしないわよ。」
「ビィナさん…」
フンッと言いながら腕を組みソファーに深く座るビィナ
考えてるだけでも焦るマキア