第5章 ぱーとなー
ハミアはクスクス笑いながら
「デビアン帝国の大将軍様の好みにどうこうは言いませんわ。せいぜい義妹が足を引っ張らないことを願うわ」
「足を引っ張る??…それを支えてリードするのが男というものだろ?あぁ……ヒューニンザ帝国は女が男を支えるんだっけ??生憎……」
そう言いながらマキアを更に抱き寄せてマキアの頭にキスを落とすギルヴァ
それを見たランコとハミアも赤面し、マキアは耳まで真っ赤に赤面する
「デビアン帝国では、自分のパートナーならば大切にして支えて何よりも最優先にするんだ。義姉さんの考える心配はないよ。安心しな。」
ギルヴァの挑発とも取れる発言に扇子を持つ手に力が入るハミア
「そ……そう?デビアン帝国の方がそのような考えなのは知らなかったわ。また開会パーティーにて旦那様と共にお会いすると思うわ。せいぜい悪目立ちしないことを願っておりますわ。ランコ、行くわよ」
「は、はい。ハミア義姉様」
そう言いながらハミアとランコは行ってしまった。
それを見たマキアはホッとしてると
ギルヴァが、おい。っと声を掛けて
「なんで叩かれようとしたんだ?髪飾りに魔力を込めろと言っただろ?」
「あっ……ですが、ランコ義姉様が吹き飛んで騒ぎになったら大変かと思いまして…」
「あれくらいの力なら手に電流が流れるくらいだ。吹き飛ぶなんてねぇよ。」
「そ、そうなのですか??」
「調整出来るようになってるに決まってるだろ。俺の魔力を込めてるんだぞ?」
それなら魔力込めて防衛すれば良かった……と思いながらシュンと後悔するマキア
「ったく……次からはちゃんと魔力込めて防衛しろよ?俺が毎回いいタイミングで来れる訳じゃないからな?」
「ごめんなさい。」
「謝るのはお前だけじゃねぇだろ。あの女達もだ。」
そう言いながら呆れて溜息をこぼすギルヴァはマキアの頭を撫でる