第5章 ぱーとなー
「ただ来ただけじゃない。それくらいで大袈裟ね…」
マキアはズイキの手紙の内容に呆れながら、手紙を撫でると返信を書けるようになり、ペンを走らせる
《お養父様、ご迷惑おかけしました。
私が邸宅にいると思って迎えが行ったようです。
あと、別件ですが
デビアン帝国の大将軍様にパートナーを申し込まれましたので、お受けしました。
デビアン帝国との繋がりになるよう努めるようにします。
また開会パーティーの日の前に邸宅に行けるようなら行きます。》
そう書いて手紙を閉じると白いツバメに変わって飛んで行った。
見送ったマキアは、フゥと一呼吸して店に戻ろうとした時……
「あら?マキアじゃない??」
ある声が聞こえて店の扉に触れようとした手が止まりマキアが振り返ると…
そこには2人の女性と護衛騎士が4人居るのが見えた。
マキアは真剣な顔になり声の主の方へ向き直して深く礼をしながら
「ごきげんよう。ハミア義姉様(ねえさま)、ランコ義姉様(ねえさま)」
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ハミア・ミへーラフィ
人間
ミへーラフィ侯爵家長男のザハヤの妻
黒髪にエメラルドグリーンの瞳
ミへーラフィ侯爵家の家臣であるヒビル男爵家の令嬢だった
ランコ・ミへーラフィ
人間
ミへーラフィ侯爵家次男のジリュウの妻
茶髪に茶色混じりのオレンジ色の瞳
ミへーラフィ侯爵家の家臣であるルーギ男爵家の令嬢だった。
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