第5章 ぱーとなー
「では早速、製作のためにガイベルド様の採寸をしてもよろしいでしょうか??マキア様のサイズは分かりますので、布のサンプルをご覧下さいませ。」
「あぁ…そうだな。」
「分かったわ。」
そう言いながらギルヴァは立ち上がり、布のサンプルが載ってるカタログを開いたマキアにポンポンと頭を撫でて
「ビィナ達はそろそろ来るだろ?いい子にな?」
「こ、子供に言うみたいに言わないでくださいませ」
「クククッ…つい、可愛くてな?」
そう笑いながら、カーテンに囲まれてる空間へ案内されるギルヴァ
上の服を脱いで上半身裸になったギルヴァは身長も高いことから、男性の従業員が台に乗って採寸をする。
「マキア様をパートナーにお選びいただきありがとうございます。」
男性従業員の採寸の結果を聞きながら、メモするツァンがギルヴァに話し掛ける
「今回だけじゃないだろ??感謝されるようなことは何もしてないぞ?」
「いいえ……マキア様がパートナーを組み参加されるなんて初めてだと思いますよ。」
「え?…今まで居なかったのか?」
「お誘いはあったみたいです。ですが……」
ギルヴァに近寄り小声になるツァン
「お養父様の影響でパートナーを組まずに魔法塔の広告宣伝として1人での参加を強要していたみたいなのです。」
「本当か??」
「えぇ……一度、聞いたことあるんです。」
1年ほど前のデバツスヤドレスショップ店にて
『宜しいのですか?ローブに邪魔にならないドレスなんて…』
『お養父様から言われたのよ……パートナーにうつつ抜かすくらいなら、召喚魔法をさらに極めて魔法塔の力を見せつけるようにしなさいって……それに……』