第2章 再会の日
「ちょっと邪視!!いつまでお姉ちゃんの胸に擦り寄ってんの!?」
「……うるっさいのお、ぶち殺すぞ貴様。せっかく気持ちよう寝ておったのに。」
「邪視。さすがにモモちゃんへの暴言は私も許さないわ。ほら、もう起きないと」
お姉ちゃんに促されると、ようやく寝ぼけ眼を擦りながら身体を起こした。
「起こしてくれてありがとう、すぐ身支度して行くから。」
無事に起きたようなので、おばあちゃんと2人で食卓で待つ。
「…ウチ、お姉ちゃんのあんな顔初めて見たかも。」
「ワシもだな。お前に大声出されて起きないくらい熟睡してるのも初めて見た。」
「確かに。…やっぱあの2人、お互いになんか感じるもんがあるんだろうな。ウチらにはわかんないけどさ。」
約10分後、洗顔と着替えだけ簡単に済ませた2人が食卓に現れた。
学ランを着せられた邪視の姿がちょっと新鮮で面白い。
朝ごはんは温かいものばかりだから、これを食べると邪視はジジに戻る。
素直に食べるとは思えないから、お湯だけ用意しとかないと。